倫理学 ( 岡部 英男)

講義開講時期 曜日・時限 単位 担当者名 シラバス
通年 木 4限 4 岡部 英男 シラバスを見る
授業の目標

1 体外受精・臓器移植・安楽死などの生命倫理の諸問題について理解し,説明できる。 2 自分が当事者になったときどんな選択をするべきか,述べることができる。 3 環境倫理での様々な活動にはどんな意味があるのか説明できる。 4 格差や不公正といった現在の社会の問題点を説明でき,どのような社会があるべき社会であるのかについて,述べることができる。

授業概要

 こんにち従来の価値観がかなりの程度崩壊し,対人関係の希薄化とともにモラルの低下が顕在化しつつある。どうすれば社会の成員すべてに妥当する倫理を見出し創出することができるのか。この授業のねらいは,そうした価値(善悪)について考察し,それを自らの行動に活かすこと,つまり損得だけではない「よく生きる」ことの意味を学ぶことです。まずは何が問題なのかを知ること(現在の生命倫理・環境倫理・正義論の場面)が最初の目的であり,それをどう解決すべきか自ら考えることが次の目的です。過去の代表的な倫理思想を知ることは,現在の自分の考え方を見直し比較対照するうえで必要になります。

授業計画
  • 第1回 ガイダンス,および言葉の説明
  • 第2回 学問全体における倫理学の位置づけ,生命倫理学の誕生
  • 第3回 生命倫理1(体外受精)
  • 第4回 生命倫理2(体外受精)
  • 第5回 生命倫理3(人工妊娠中絶)
  • 第6回 生命倫理4(出生前診断・着床前診断)
  • 第7回 生命倫理5(優生思想)
  • 第8回 生命倫理6(脳死・臓器移植)
  • 第9回 生命倫理7(安楽死)
  • 第10回 生命倫理8(生命の尊厳と生命の質・パーソン論)
  • 第11回 生命倫理9(医療の倫理)
  • 第12回 生命倫理10(医療費・お金の問題)
  • 第13回 環境倫理1(自然の生存権)
  • 第14回 環境倫理2(世代間倫理・地球全体の視点)
  • 第15回 試験及び解説授業
  • 第16回 倫理学史を学ぶ理由
  • 第17回 人間の自己理解の変遷
  • 第18回 ギリシア人の倫理思想
  • 第19回 ソフィストとソクラテス
  • 第20回 プラトンの理想国家とアリストテレスの現実的倫理
  • 第21回 ユダヤ教とキリスト教
  • 第22回 ルネッサンスと宗教改革期の倫理
  • 第23回 社会契約説
  • 第24回 カント1
  • 第25回 カント2
  • 第26回 ヘーゲルの市民社会論
  • 第27回 功利主義
  • 第28回 ニーチェの道徳批判
  • 第29回 正義論
  • 第30回 試験及び解説授業
評価方法
種類 割合
定期試験 60%
小テスト 40%
評価の特記事項

小テストを授業2回にほぼ1回のペースで(1回3点)14回(前期7回、後期7回)行います。中間・学年末試験の両方を受けないと単位は取れません。出席の状況は小テストの提出によって見ます。

テキスト
タイトル
倫理学概説
参考文献

小坂国継・本郷均(編)『概説 現代の哲学・思想』ミネルヴァ書房,3500円 木村利人『いのちを考える-バイオエシックスのすすめ』日本評論社,2000円. 米本昌平『先端医療革命』中公新書,680円. 米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝『優生学と人間社会』講談社現代新書,740円.

授業形式  授業は講義形式で行います。現在の諸問題を考察する際は,できれば参加者それぞれの意見を聞きながら行いたいのですが,例年人数の関係でそれは困難です。その代わり,試験・小テストで各自の意見を書く機会を作ります。まず現在の諸問題を概説し,ついで過去の代表的思想を解説し,最後に再び現代の問題を考えます。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後講師室で20分間対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ  できるだけ授業に出席して小テストを受けることが重要です。授業に出席してノートをとらなければ、小テストはできません。また、この授業では予習よりも復習に重点を置いて学習してほしい。毎回ノートを整理して教科書の該当箇所を読み返し,復習してほしい。参考書は、該当箇所をコピーして配布する予定。  4限の授業は例年履修者が多く,座れない人も数多くいるので,できるだけ5限に登録・出席してほしい。4限に比べて5限は座席に余裕があります。
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